医療法人
おざさクリニック
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皮ふ科医と内科/血液内科医の2名で
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鉄欠乏性貧血をなくそう

 10~40代の女性では約2割の方が貧血です
おざさクリニックは出雲の鉄欠乏性貧血の改善に努めます
お気軽にご相談ください

その症状、貧血が原因では?

 疲れやすい、朝起きにくい、ちょっと動くとすぐに息切れがする、顔色が悪い、肌が荒れやすい、爪がへこむ、顔や手足がむくむ、やたらと氷がかじりたい。
 もしかするとそれは貧血のせいかもしれません。
 

鉄欠乏性貧血とは

 貧血は赤血球の病気であり赤血球の減少により全身に必要な酸素が行き渡らない状態です。貧血を起こす病気はたくさんありますが、その中でも有病率(その病気を持っている人の割合)が最も高く、その割に軽視されているものに鉄欠乏性貧血があります。
 鉄分は赤血球の中にあり酸素を運ぶ働きをするヘモグロビンに必要な成分ですが、これが不足することで赤血球がきちんと作られず貧血となってしまいます。
 

どんな人に多い

 閉経前の女性では生理出血により定期的に血液を喪失しています。日本の健康な女性10代~50代では15.7~25.8%に貧血が存在すると報告されています(Int J Hematol. 2006;84:217-219)。そのうちの大半は鉄欠乏性貧血と考えられます(もちろん他の疾患による貧血の可能性もあります)。
 その他には成長期の子供さんは体を作るために鉄分の需要が高く、食事内容が乱れたりしていると鉄分が不足して鉄欠乏性貧血になります。
 男女とも中高年以降では胃腸のポリープや癌からじわじわと出血が続いて鉄欠乏性貧血となることがあります。
 

貧血があるとなぜ問題か

 酸素が全身に行き渡らないので、さまざまな身体組織で酸素欠乏状態に陥る結果、上述の症状が出ます。
 また妊娠すると生理的にも貧血になりますが、妊娠する前から貧血であると妊娠によりさらに貧血が悪化します。妊婦の貧血と出生時の低体重や早産との関連を示す報告(BMJ 2013;346:f3443)もあり、これから妊娠することを考えている若い女性は妊娠する前から貧血の対策をしておくことが必要です。
 

どうやって対策するか

診断

 血液検査で貧血があることを確認し、さらに生化学検査で鉄代謝に関連するマーカーを測定して診断します。貧血には至っていなくても鉄分が欠乏している鉄欠乏症もあります。

生活習慣改善

 鉄分を多く含む食材をとる、調理法を一工夫するなど、生活習慣を改善することでも鉄分摂取が向上することができます。
 吸収率が高い鉄分(ヘム鉄)を多く含む食品として赤身魚、レバー、魚、貝類などがあります。
 吸収率が低めではありますが動物性タンパク質やビタミンCと一緒に摂取すると吸収がよくなるものとして青菜、ひじき、大豆製品、豆類などがあります。

薬物療法

 鉄欠乏性貧血では鉄分のお薬の内服が第一選択になります。ただし鉄分のお薬は吐き気や腹痛、便通異常などを来しやすく、内服が困難な方もいらっしゃいます。どうしても服用困難な場合は医療機関で鉄分のお薬を注射で投与することもあります。
 

推薦書籍

貧血大国・日本 放置されてきた国民病の原因と対策
著者:山本佳奈氏     光文社新書

 鉄欠乏性貧血という病気がいかに多くの問題をはらんでいるか、この病気がいかに軽視されてきたかを指摘されています。疫学から病態、治療、日々の生活習慣改善までを一般の方にもわかりやすく解説しています。老若男女問わず手にとって読んでいただきたく推薦いたします。
 


うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった         
著者:藤川徳美氏      光文社新書
 
 著者は広島県で心療内科クリニックを開院している精神科医です。「鉄」不足が貧血のみにとどまらず精神疾患にも関わっていることを、豊富な臨床例をあげてわかりやすく解説しています。現代の日本人を量的ではなく質的な「栄養不足」と指摘し、糖質過多の食生活から脱却し「鉄」、タンパク質摂取の重要性を訴えています。
 「鉄」の話題から、タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル摂取の重要性まで一気に学べる好著です。
 


マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ
著者:奥平智之氏        主婦の友社
 
 著者は精神科の先生で、漢方や栄養の専門のご専門でもあります。鉄不足からくるココロの不調のみでなくカラダの不調がどのように生じるのかということがわかりやすく説明されています。鉄補充だけではなく、血糖値の問題や栄養、漢方と当院でも取り組んでいる治療についてわかりやすく書かれています。マンガが豊富に描かれていますのでとても読みやすいです。
 ココロ、カラダ問わず体調不良に悩んでいる方、特に女性の方に手にとっていただきたい一冊です。